照射線量
X線(エックス線)などの放射線を空気中に照射した際に電離した電荷量を照射線量Xと定義しています。
照射線量の単位はR(レントゲン)が使われていましたが、SI単位系の採用に伴い、C(クーロン)/kgに変更されました。
1R=2.58 × 10-4 C/kg です。
吸収線量 Gy (グレイ)
ある物質にX線(エックス線)などの放射線を照射した際に、その物質が吸収したエネルギー量を吸収線量Dと定義しています。
吸収線量の単位はGy(グレイ)です。SI単位系ではJ/kgとなります。
1Gy = 1J/kg です。
なお、旧単位rad(ラド)と換算すると、1Gy = 100radです。
なお、旧単位rad(ラド)と換算すると、1Gy = 100radです。
カーマ
カーマKとはX線(エックス線)などの放射線が物体に照射された際に物体中から電離した電子が動いたエネルギーの総量です。カーマの単位は吸収線量と同じGy(J/kg)です。
空気中で1イオン対を作るのに必要な平均エネルギーWairとし、電子の電荷をeとすると、
空気カーマKair = (W/e)air × 照射線量X となります。
ICRU Report 47(1992)において、W/e=33.97±0.05(J/C)と定義されています。
これにより、照射線量から空気カーマの換算が可能になり、1(C/kg) = 33.97(Gy)の関係式が成り立ちます。
空気中で1イオン対を作るのに必要な平均エネルギーWairとし、電子の電荷をeとすると、
空気カーマKair = (W/e)air × 照射線量X となります。
ICRU Report 47(1992)において、W/e=33.97±0.05(J/C)と定義されています。
これにより、照射線量から空気カーマの換算が可能になり、1(C/kg) = 33.97(Gy)の関係式が成り立ちます。
等価線量・実効線量 Sv (シーベルト)
X線(エックス線)などの放射線の照射による人体への影響度合いを表す単位です。
等価線量Hは吸収線量に放射線の種類による影響を反映させたものです。単位はSv(シーベルト)です。
等価線量H(Sv) = 放射線荷重係数WR × 吸収線量D(Gy)です。
X線(エックス線)やガンマ線などの光子の放射線荷重係数は1なので、
X線を被ばくした場合は等価線量=吸収線量となりますので、1Sv=1Gyとみなせます。
等価線量Hは吸収線量に放射線の種類による影響を反映させたものです。単位はSv(シーベルト)です。
等価線量H(Sv) = 放射線荷重係数WR × 吸収線量D(Gy)です。
X線(エックス線)やガンマ線などの光子の放射線荷重係数は1なので、
X線を被ばくした場合は等価線量=吸収線量となりますので、1Sv=1Gyとみなせます。
実効線量Eは等価線量に体の組織や臓器ごとの放射線への影響度合いを反映させたものです。単位はSvです。
実効線量E(Sv) = ∑(組織荷重係数W × 等価線量H(Sv))です。
なお、旧単位rem(レム)と換算すると、1Sv = 100remです。
実効線量E(Sv) = ∑(組織荷重係数W × 等価線量H(Sv))です。
なお、旧単位rem(レム)と換算すると、1Sv = 100remです。
参考:放射能の単位 Bq(ベクレル)
放射性物質が放射線を出す能力を放射能と言います。
この放射能の強さを示す単位をBq(ベクレル)と言います。
ベクレルは1秒間当たりに放射性物質の原子核が変化する回数を表しており、単位は回/秒です。
なお、旧単位Ci(キュリー)と換算すると、1Ci = 3.7×1010Bqです。
ちなみに弊社のX線装置は電気エネルギーによってX線を発生させており、放射性物質は一切使用しておりません。
そのため、電気を切るとX線も完全に止まります。
この放射能の強さを示す単位をBq(ベクレル)と言います。
ベクレルは1秒間当たりに放射性物質の原子核が変化する回数を表しており、単位は回/秒です。
なお、旧単位Ci(キュリー)と換算すると、1Ci = 3.7×1010Bqです。
ちなみに弊社のX線装置は電気エネルギーによってX線を発生させており、放射性物質は一切使用しておりません。
そのため、電気を切るとX線も完全に止まります。